トルコ訪問記4日目です
イスタンブールにある、世界史で世界の中心として君臨してきた宮殿・ロシアウクライナ停戦交渉の舞台「ドルマバフチェ宮殿」です。素晴らしい建物です、本当に。
さらに、今でも僕のような一般人も見学が可能です。
「世界を統治してきたこの建物で、世界史に恥じない意思決定をせよ。世界の国民の視線を意識せよ」こんなメッセージを感じました✨
それでは、ご笑覧ください🙇♂️🙇♂️🙇♂️
ロシアによるウクライナ侵攻の停戦交渉が始まった場所は、イスタンブールであることをご存じだろうか。両国の交渉団がテーブルに着いたのは、イスタンブールの中心部に建てられているドルマバフチェ宮殿だ。
オスマン帝国が1856年に建設され、70年近くにわたり、皇帝が住む王宮として利用されてきたもので、世界史の悠久の流れを感じる。あまりのスケールの大きさやその絢爛豪華さに言葉を失った。
この場所を停戦交渉を始める場所に選んだ理由は、おそらく現代国際政治の中で、トルコがロシアとウクライナと地理的に近いことと、経済的にも交流があること、それに外交上、絶妙な距離感を両国と保っていることである。
しかしながら、この観る者を圧倒する世界史の中心に君臨し続けた宮殿で停戦交渉を行うことの意味は、当事者に悠久の世界史の流れを認識させ「世界史に恥じない意思決定をせよ」というメッセージを込めたのかな、とすら感じた。
国際政治を学び、政治を志した人間として想う。我が国は、日本が相対的にどの立場にいるのかということを客観的に認識する必要がある。この停戦交渉に日本が単独で役に立てることは残念ながらない。「日本こそ切り札だ」のような勇ましい言葉は、国内では通じるかもしれないが、国際社会ではまったく、通用しない。
ただ、武力による現状変更に断固反対する国際社会の潮流に沿い、メッセージを出し続け、ロシアへの経済制裁など他国と強調し続けることは大きな意味を持つし、中国との尖閣諸島をめぐる領土問題や韓国による竹島の不法占拠などへの波及的な影響を鑑み、自国の安全保障の観点からも明確なメッセージを出していかなければならない。
日本は、終戦後、連合国による日本の「民主化・非軍事化」を目指した憲法が制定され、戦力と交戦権を保持しない憲法9条が制定された。そして国際社会の冷戦構造が構築される中で「反響の防波堤」の役割を果たすべく、自衛隊が発足した。
非軍事化を目指したが軍事力を持つことになったことに日本外交の戦後のアイデンティティのねじれの本質がある。自衛力は軍事力ではないという謎の議論が誰にでも納得できるものだろうか。このアイデンティティのねじれの解消を議論する必要がある。
武力による現状変更は認めない、戦争に断固反対する。その姿勢をさらに強固にするために、国際的な紛争が起きたときにより先進国の一員としての発言力を持つために何をすべきか。世界史の歴史を刻んだ宮殿で行われている停戦交渉の舞台を見学しながら、そんなことに思いをはせた。
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