トルコ訪問記番外編
アンタルヤで柔道フィリピン代表としてパリ五輪を目指す日本とフィリピンのハーフの双子と出会いました‼️
頑張り方、目指すもの、いろんな形がありますね☺️
トルコ訪問記⑤(番外編)
パリ五輪で柔道フィリピン代表を目指す双子の日本人
トルコのリゾート地アンタルヤ。ここで毎年、柔道の世界選手権が行われている。私がトルコ滞在中にこの国際大会が行われるということなので、大会を見学に行った。
日本人というだけで、選手からはなぜか尊敬の眼で見られる。私が同行していた人間は、人種がばらばらだったので、なぜか私を含む日本人だけが、謎の好待遇だ。柔道王国ニッポンにこれほど感謝した日はない。
残念ながら日本の選手は、国内の大きな大会と重複して参加しないということを聞いていたのだが、トーナメント表には、二人の日本人の名前があった。中野修源中野経清選手、25歳。双子で、フィリピンとのハーフだ。
2人に話を聞くことができた。二人は岩手県野田村出身。海沿いの小さな村だ。おじいさんがこの村の道場の創設者で、父親、兄に続いて柔道を9歳で始めた。盛岡大学付属高校時代は兄弟でインターハイの岩手県決勝を戦った。
その後帝京大学へと進み柔道に没頭しているころ、4つ離れた兄がリオオリンピックの柔道フィリピン代表選手として出場した。この影響で、二人もフィリピン国籍を取得して、パリ五輪の出場を目指すこととなる。
このアンタルヤの世界大会では、優勝者と当たるなど不運も続き、二人とも初戦敗退となったが、2人の視線はすでに次を見据えている。ことし6月の国際大会から24年のオリンピックのポイントレースが始まる。パリオリンピック本番2年後の直前、6月末までの長丁場だ。ここまでに記録を積み上げることができるか。
修源選手は「ハーフは辛いことの方が多い。オリンピックを目指すことで、日本とフィリピン両国の皆様に応援していただけると嬉しい。ハーフという理由でつらい思いをしている日本の子にもフィリピンの子にも夢を持ってもらいたいと思っている」と話している。
メダル候補に注目する五輪も楽しい。しかし、世界を見渡せば、いろいろな形がある。何とか五輪出場という夢を果たしたい、それも五輪だ。二人の情熱に満ちた道のりに注目したい。
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