現政権について。
これだけ意思決定スピードが遅く、これだけ変化への対応が遅く、
これほど国民のかまどから煙が上がっていない(生活が苦しい)ことに鈍感で。
それでも暴動も起きなければ政権交代(これは野党乱立も要因で私自身も猛省します)も起きない。
日本は、価値観を転換すべき時代に来ています。
それは「実質世界一の高齢化国家の自覚」を持って政策決定をすべきということです。
日本は世界で4番目に国民の平均年齢が高い国です
。1位のバチカンは人口1000人、2位のモナコは31000人あまり、3位のセントヘレナは3924人。
1000万人以上のある程度の経済規模を持つ国では日本は世界一の高齢国家です。
高齢国家になると何が起きるか。
過去の成功体験から抜け出せなくなります。
日本は、高度経済成長期の政策から抜け出すことができません。
新しい挑戦に対して過度に警戒をしてしまいます。
そして変化や挑戦をしなければ強い批判を受けずに済むという風潮が主流となり
「熟慮」「慎重に検討」と言っていれば責任を取らずに済む、
というような思考回路が国家のリーダーや行政職にはびこります。
(「持ち帰って検討します」「関係各所と緊密に連携します」「前例がないので」みたいな言葉よく聞きませんか?)
若い国の典型例としてバングラデシュをあげます。
国民の平均年齢は27歳。日本の半分近いです。成長のスピードが速すぎて、
日本では信じられないような状況がたくさんあります。
信号がない、建設現場の安全基準などない、ゴミ処理施設もなく山積みの場所がたくさん。
しかし、すさまじい勢いで国家が成長していく。リスクを取りすぎです。
日本は、食品消費税ひとつゼロにできない。
ガソリンの暫定税率ひとつなくすことができない。
電気・ガス料金を引き下げることすらできない。
一度税金として取って業界団体に補助金を出すのは、
霞が関が業界をグリップしておくための高度経済成長期の一極集中政策です。
その負の遺産をまだ投げ捨てられない。
自民党が増税批判から逃れようとするたびに増えてきた社会保険料。
日本医師会や日本歯科医師会に何と言われようと、
このどんぶり勘定に徹底的にメスを入れるべきなんです。
愛・地球博も、大阪万博も、あれだけ「すさまじい渋滞が起きる」「誰も人など来ない」と言っていた人たちは
どこへ行ってしまったのか。
全部、リスクを取らなすぎなんです。
実質世界一の高齢化国家日本は、常に挑戦をし続けなければいけません。