いよいよ最終日‼️トルコ訪問記 第6話。
僕は大学の時ゼミの教授が繰り返し口にしていた「相対的な視点」という言葉を今でも大切にしています。
独りよがりになっていないか、科学的根拠に基づいているか。そんな視点が持てているか(やっちまったなーってこともままあります)自問自答しながら日々、暗中模索です😊
その言葉の大切さを改めて感じる訪問でした。最終話、ご一読ください🙇♂️
トルコ訪問記
日本人は、世界へ
世界で最も美しい景色と言われている、東に欧州、西にアジアを観ることができるボスポラス海峡のナイトクルージングに日本人3人で参加した。30か国100人、11の言語が話されていた。なぜそれがわかるか。乗船する時にどこから来たかを聞かれ、自分の咲きのところにその旗を掲げなければならない。
そして出航時にタキシードに身をまとったトルコ人のおじいさん船長が英語で「ここには30か国およそ100人、11の言語は話されているが、みんながわかりやすい言葉なので、トルコ語ではなく英語で話すが皆さんよろしいか」とあいさつを始める。
参加者全員が一堂に座ることができるフロアはディスコのような雰囲気だ。司会が各国30秒ずつ先方が勝手に選んだその国のイメージの音楽を流して紹介を行う。
紹介された参加者のリアクションでお国柄が出る。私たち日本人は笑顔で手を振ってその場をしのいだ(世界各国、男は大体この程度)イランの女性は、魅惑的なダンスを踊った。スペイン人の男女は、社交ダンスのような踊りを視線も体も絡ませあって踊っていた。フランス人は「結構です」という手を横に振るだけで視線も送らず、そのまま座っていた。誰もが最低限のマナーを守り、自分のしたいことをしている。
ロシア人もポーランド人とともにいたが、拍手や盛り上がりはなかった。このロシア人女性はむしろ政府の姿勢に反対しているだろうし罪はないだろうが、これが国際社会の視線だ。
最後はトルコの民族舞踊のプロの踊り手とともに、踊りたい人間が中央に集まり、好き放題踊っている。私は停戦交渉の舞台でライトアップされたドルマバフチェ宮殿をデッキで見つめていた。屋上のデッキでタバコを吸っている人間もいる。「みんな盛り上がってるんだからこのフロアにいよう」のような空気がない。
世界は広い。あまりに多様な人間がいる。これだけ見た目も価値観も違うと、あまり小さいことが気にならなくなる。人口減少に歯止めがかからず、経済は成熟、縮小をしている。どんどん海外の成長を取り込んで生きていく「海洋国家」日本の部分をより増やしていかなければならない。
現代日本に、海外に通用しない謎の制度やルール、そして「空気」がいかに多いかは、日本にいてもわからない。海外へ旅行すれば、海外で仕事をすれば、海外に住めば、ますますわかるようになるだろう。すべてを否定する必要は全くない。世界が学ぶべき精神性があるのも事実だ。その問題意識を日本に持ち帰り、愛国心を強め、またこの国の多様性を強めてほしい。およそ150年前、岩倉遣欧使節団として欧米を見た107人の日本建国の若者たちは、日本が欧米列強に食い物にされる危機を認識し、その危機から世界に冠たる先進国の礎を作ったのだから。
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